現場作業も日々進化されていっています
とび職と一言で言ってますがとび職の中にも種類があります
・足場鳶(主に人の手が届かない所を作業できるように足場を組んでいく仕事)
・鉄骨鳶(文字通り建物の基礎となる鉄骨を組立る仕事)
・橋梁鳶(橋や高速道路等の橋げたを繋いでいく仕事)
・重量鳶(工場内等へ重い機械や設備を重機や道具を用いて設置していく仕事)
現場用語で忙しい会社を手伝いに行ったり来て貰ったりする事を「応援」と呼ぶのですが足場の仕事の応援を会社に探して貰うように頼んだ時に丁度空いてるのが鉄骨鳶の知り合いしか居ないとかいう時もあり足場の取り扱いに特化していないので手元(補助役)をしてもらおうという事もあります
その逆もあり、鉄骨の仕事に普段足場しかしてない鳶が応援されれば鉄骨のボルトや親綱を段取りしたり保護ネットを設置したり補助役をしたりします
田舎の方では専門がほとんど分かれていますが都会では応援の幅も広くこういった事がよくあります
鳶職の進化と変化
肉体労働は時代が変わってもやる事は変わらないと思ってたけれどやはり便利な道具が出来たりするものですね
工具の進化
色々進化していってますが工具の進化がとても大きいです
特にインパクトドライバーが普及されてきたのはとても作業時間が短縮されましたね
今までボルトやクランプをラチェット(地域によってはラジェット・シノ)で締め付けてたのがインパクトだと滅茶苦茶早いです・・・
単管足場ならラチェットしかない時代で1日かかってた作業が半日程で終わる感じかと思います
それ程の差があるので足場鳶なら持ってないと補助役に回される場合もありますが現場作業で使うボルトの締め付けができるパワーと耐久力があるのは1台35000円~5万円程します
鉄骨建て方も以前は玉掛けのワイヤーを外すのに時間がかかってましたが現在はコラムロックと言われる安全で簡単動作で外せれる工具もありますね
資材の変化
田舎地方の足場は枠足場(ビデ・ビティ・ビディ)からビケに変わっていってます
ビケ足場は枠足場より利点が多いところですね
組立がクサビ方式でハンマーで打ち込んでいくので簡単
資材が変形してなければ打ち込んでいくだけなので直線に組んでも資材に隙間(あそび)がなく曲がりにくい
ひとつひとつの部材が小さく資材がかさばらないので運搬が早い
布板(アンチ)がメッシュ式で風の影響も受け難いので住宅等建物より先に足場を組むのに適している
ビケ足場は狭い場所を組むのにとても適している(単管ブラケット足場の半分以上の手間で組めます)
ビケ足場より枠組み足場が適している場合もありますが利点の多さでビケ足場がとても普及してきてるのが分かります
ただビケ足場専門の方の話しだと単価は低いので住宅なら一日2件回らないと儲けが出ないと言ってましたね
足場鳶からすれば枠足場の方がお金になるので大きい現場で枠足場なら稼げるチャンスですが枠足場を見かける事よりビケ足場を取り扱ってる会社が多くなってきています。
重機の性能も上がっています
今では16トンクレーンも出てきてブームの長さも(クレーンの竿の長さ)ほぼ25トンクレーンと変わらないみたいで25トンでは入れない少し狭い現場で活躍したりしています。
ただ5トンや25トン以外の特殊クレーンは希少性がまだ高いのでチャーターできる価格が現在地元では25トンより高くなってます
古い先輩に聞いた話しや自分が見習いだった頃と比べても現在はドンドン進化していってますね
自分も以前開発の方と話す機会があったんですが新しい道具は現場作業員の話しを取り入れ試行錯誤し日々進化していってるようです
インパクトをカラビナに掛ける補助道具も鳶の方が発明し商品化されたみたいです
いかに情報を取り入れ道具や工具をうまく活用していくというのも大事になってきますね
それでは今日はこの辺で、ご安全に♪