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鳶職が嫌われる理由【しかし鳶職は世に欠かせない仕事】

確かに鳶職の印象は悪いけれど

世間には鳶という職業をよく思わない居るかもしれません

その理由としては「よく事件を起こす」「ガラが悪い」「マナーが悪い」「すぐ暴力を振るう」といった印象が多いようです

しかし鳶職を25年以上経験している私からしてみればそれは偏見なんです

自分も最初は

「怖い人が多くて怖そう」

と思ってましたがいざ鳶の世界に入ってみるととてもいい人達ばかりでガラの悪い人はごく一部でした

今回は鳶職が嫌われる理由と鳶職が社会に欠かせない職業である理由を紹介します

鳶職が居なければ建物は建たない

世の中では「衣・食・住」が必要とされているのはご存じですよね

皆さんが住む建物は鳶職が居なければ建てれません

人の手が届かない場所で作業できるようにするのが鳶の仕事なのです



何故嫌われるのか?

確かに就職先に鳶職を選ぶ理由で最も多いのが「勉強が苦手で体力には自信がある」という事でしょう

肉体労働=頭が悪いと思っている方が多いと思いますが確かに子供の頃から真面目に勉強をしていれば一流企業に就職できるはずなのでそれはほぼ正解かもしれません

その結果「一流企業で稼ぐ事が無理だとしたら若くても給料のいい肉体労働で稼いだ方がいい」という事になります

おまけに鳶職は仕事の内容だけが全てなので容姿や服装といったものは自由という事!

なので「ガラが悪い」見た目や言葉遣いになりがちで印象が悪くなってしまうのでしょう

 

今は安全面が強化されてますがそれでも勇気は必要

現在は昔に比べて安全面はかなり強化されており、もし何かあっても命綱で止まったりネットに引っ掛かったりして墜落しずらくなっていますが落ちないと分かっていてもやはり高所は怖いものです

そこで冷静に作業するにはかなりの勇気が必要となります

(ベテランでも40mの高所で手摺も無い50cmの板の上を歩くのは命綱があっても勇気がいります)

 

たまに「何で鳶職を選んだの?」というような大卒の新人が入ってくる事もありますが鳶職に関して言えば将来性のある人は過去には居ませんでした

机の上より仲間と遊んで根性を磨いてきた人の方が有利な場合が多いからでしょう

鳶職には「怖くても逃げ出さない勇気」が必要とされる場面がとても多いという事は知っておいて欲しいものです

 

今はサラリーマンとそう変わりません

「町屋」と呼ばれる一般住宅の職人はルールも無く自由な会社もありますが現在の大手のゼネコンで仕事をしている職人は一般企業のサラリーマンとそう変わらないと感じています

周囲の住民の迷惑になる行為は禁止されており、注意されても改善されない場合は「出入り禁止」となる事もあります

現場内でも「喧嘩」はほぼ無くトラブルがあっても職長や監督さんでの話し合いで治まる時代で当然博打行為も禁止されています

 

最後に

中には事件を起こす方も居ますがみんながみんなそうではなく、普通の会社のように優しくていい人も多いです

鳶職は「きつい・汚い・危険」の3kと呼ばれる職業ですが世間に無くてはならない職業という事を知って欲しいと願っています

 


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