私達が身近に食べてる食材にも危険はある
貝にも毒を含んでる場合があるというのはご存じでしょうか?
これには貝が食べるプランクトンが影響しており有毒なプランクトンを食べた貝が毒を蓄積してしまいます
意外と知られてない貝毒はフグの毒にも匹敵し重症だと生命にかかわる程だとも発表されています
そして貝毒は強く、熱では消えないという事も知っておきましょう
(堺市のHPから抜粋)
これらは自然に発生する自然毒なので見た目での判別はできないでしょう
その毒化した貝を人が食べるとどうなるのでしょうか?
そしてその毒を含む事がある貝の種類も知っておきましょう
まず種類を知っておきましょう
貝毒には麻痺性の貝毒と下痢性の貝毒があり、毒化した貝を食べてしまうとこの2つの症状が現れるようです
そして報告されている貝の種類は
アサリ・ホタテ・アカガイ・ムラサキガイ・カキ等の二枚貝と言われてるもの
ヒメエゾボラ・キンシバイ等の巻貝
が発表されています
アサリやホタテ、カキは割と身近に食べれるので驚きです
食べてしまうとどうなる?
下痢性の貝毒は食後30分から4時間程で発症し、下痢・吐き気・嘔吐・腹痛などの症状で死亡例も無く比較的重大ではなさそうですが問題なのは麻痺性の貝毒でしょう
麻痺性貝毒
食後30分程で発症し始め
唇のまわりから痺れ始め、首から全身に回っていく
重症になると痺れは麻痺になっていく
言語障害や運動失調、呼吸麻痺が起こり死亡してしまう場合もある
そしてもし麻痺性の症状を発症してしまったら治療法は治るのを待つ対症療法しかないという点でしょう
12時間もすれば回復していくようで後遺症も残らないそうですがこれは軽く考えられない症状といえます
期間と地域
有毒プランクトンが発生しやすい地域や時期も調べられており
麻痺性貝毒は北海道から九州のほぼ全国でみられ、アサリ・ホタテ・ムラサキガイなどで毎年発生されてる
期間は3月後半から4月頃まで
特に有毒プランクトンは大阪湾近辺で例年広域で発生しており、大阪はもとより兵庫・徳島・和歌山県では他より広域で発生してるようです
また、毒化地域も年々拡大してるようなので注意しておきたいところといえます
貝の毒は抜く事が可能
毒化してしまった貝は出荷が規制され無毒になるまでは市場に出回る事はないそうです
毒化プランクトンから離れた貝はしばらくすると無毒になるのでその辺りはきちんと管理され安心できるでしょう
注意しておきたいケース
市販の貝だと大丈夫だし期間も短いから大丈夫と思いがちですが注意も必要です
潮干狩り等自分で採ってきた貝
検査しない市場や魚屋等で購入した貝
特に潮干狩りで採った貝は砂抜きしてすぐ食べてしまいそうで注意が必要です
きちんと検査してるか分からない場合もあるので特に旅行先では食べ過ぎには注意しておきたいですね
貝は美味しいですがこんな事もあるという事を知って安全に食べましょう